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年収(社会的信用度)で決まる借りられる金額(総量規制)
あくまで年収でお金が借りられるかの審査のベースとなる
収入が定期的に安定しており、過去に借りた経験がない場合、スムーズにお金を借りることができます。
しかし借りられる上限金額は決まっています。
借りることが可能な金額は、勤務状況以上に年収に左右されます。
例えば会社が東証一部上場のなどの場合には信頼度が高く、さらに勤務年数が10年を超えていればより借りやすいだろうと思われがちですが、これは大きな間違え。年収よってすべてが決まります。
消費者金融や銀行のカードローンの審査のポイントは年収です。
年収が高ければ全て良しというわけではありませんが、大きな額を借りるためにはある程度の年収が求められます。
どのくらいのお金を借りられるかはどうやって決まる?
借りられる金額においては、平成22年6月18日に施行された総量規制という貸金業法の1つが関係します。
お金を借り過ぎを防止する目的で、キャッシング可能額に制限をかけた内容です。
具体的には、年収の3分1までの金額を貸し付けることが可能というもの。
年収300万円なら100万円まで、600万円なら200万円までなら借りられることになります。
総量規制の背景をより詳しく説明すると、多重債務に苦しむケースが2005年以降増えており、自殺件数が増加したことがあげられます。
社会問題としてニュースなどで多く取り上げられ、これらの問題を危惧し解決するものとして総量規制が貸金業法に追加されたというわけです。
年収以外の信用度もチェックされる
消費者金融や銀行は、給与明細書や確定申告の借りる際に必要とされる提出資料から年収を読み取ります。
ほかの会社や銀行でのキャッシング可否も1つの大きな要素となるため、借り入れ実績の確認には指定信用情報機関というところを利用します。
ここには過去のキャッシング情報が蓄積されており(消費者金融はもちろん、銀行のローンなど※住宅ローンなど不安要素とみなされないものは対象外)、借入残高などの詳細を参照することができます。これらを踏まえリスクを予測し、いくらほど貸せるかを決定する流れで話が進みます。
参考まで、クレジットカードで加算中の金額は、借入とはみなされません。
しかしクレジットカードによる借入は当然、キャッシングとみなされますので留意が必要です。
なお、総量規制は銀行(カードローン)では適用外となります(銀行は貸金業者にあたらないため、当該規制は適用されない)。
もちろん、年収による借入金額の制限は考慮されません。そのため年収の1/3以上の金額を借りることも可能ですが、審査が厳しめであることに変わりはありません。